Archive from 5月, 2008
5月 28, 2008 -    コメントは受け付けていません。

脳が冴える15の習慣

nougasaeru15nosyukan.jpg築山節
NHK出版(2006)
習慣1 生活の原点をつくる
・脳の活動を安定させるには、生活のリズムを安定させることが大切
・そのためには、まず生活の原点を作ることが大切。朝一定の時間に起きよう
・脳にもウォーミングアップが必要。足・手・口を意識して動かそう
習慣2 集中力を高める
・集中力や頭の回転の速さは、それ自体を「上げよう」と思っても上げられない
・意思的にできるのは、時間と距離(仕事の量)の関係をはっきり認識すること
・時間の制約をなくすと、「何がより重要か」も判断しにくくなる
習慣3 睡眠の意義
・睡眠は、疲労回復のためだけでなく、思考の整理を進ませるためにも必要
・夜は情報を蓄える時間に向いている。考えを大ざっぱにまとめ、早く寝よう
習慣4 脳の持続力を高める
・脳を鍛えるときには、司令塔である前頭葉を鍛えることを意識するといい
・前頭葉を鍛えるときには、テクニック以前に体力をつけることが大事
・家事や雑用を積極的にこなすことは、前頭葉の体力を高める訓練になる
習慣5 問題解決能力を高める
・些末な選択・判断を効率化させるルールを持っておくと、脳の力を有効に使える
・一日の行動予定表や仕事を解決するまでのプロセスを書くのも、脳の仕事を助ける
・書いたものを自分で分析したり、他人に評価してもらったりすることも大切
習慣6 思考の整理
・物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させよう
・仕事で混乱したときには、机を機能的に整理することからはじめると立て直しやすい
習慣7 注意力を高める
・脳の健全な働きを保つには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
・目を動かす(フォーカス機能を使う)時間を意識的に多く持とう
・視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を取る訓練をするともっといい
習慣8 記憶力を高める
・使える記憶を増やすには、出力することを意識して情報を取ることが大切
・その出力の機会を増やすために、報告書やブログを活用しよう
・会話する機会が少ない人には、書き写しや音読が有効なトレーニングになる
習慣9 話す力を高める
・人の質問に答える形で話を長くしていく(周りの人の協力が大切)
・メモを用意し、そのキーワードを辿りながら慣れない話を長くする
・写真を撮ってきて、それを示しながら表現を膨らませていく
習慣10 表現を豊かにする
・表現を豊かにするには、いくつかのパターンを身につけ、訓練することが有効
 (質問を想定する、話のナビゲーションを自分でつくる、風景を思い浮かべる)
・話が通じないのは相手のせいと考えてはいけない。相手の身になって考えよう
・たとえ話を織り交ぜながら話そうとしていると、脳が総合的に鍛えられる
習慣11 脳を健康に保つ食事
・生活習慣病になると、脳にも悪影響が及ぶ。予防するには太らないことが第一
・エネルギーの需要と供給のバランスを考え、適度な運動と腹八分目を心がける
習慣12 脳の健康診断
・画像検査により、脳の病気を発見できるだけでなく、問題のある機能も分かる
習慣13 脳の自己管理
・自分の失敗を記録し、傾向を割り出すことは、脳の自己管理にとても有効
・失敗を分析するときには、小さな失敗から注目していくと分かりやすい
・その代わりの方法として、人から指摘される問題行動を分析するのもいい
習慣14 創造力を高める
・「何の役に立つのか」より「誰の役に立つのか」を重視して考える
・アイデアは情報の組み合わせと考える(無から有は生み出せない)
・書くことによって情報を脳に刻み込み、まとめをしながら考える
・創造力を高めるには、活動をマルチにし、人生を楽しもうとすることが大切
習慣15 意欲を高める
・意欲を高めるには、自分の行動と結果を誰かが評価してくれることが重要
・人を好意的に評価することは、自分が評価されやすい環境をつくることにつながる
・生活のどこかにダメな自分を見せる場面があると、意欲を高めやすくなる

5月 27, 2008 -    コメントは受け付けていません。

私塾のすすめ

shijyukunosusume.jpg齋藤孝/梅田望夫
ちくま新書(2008)
最近注目している、梅田望夫さんと、「サン=テグジュペリ 星の言葉」等で好きになった齋藤孝さんの対談。
お二人の熱い思いが伝わってきます。ネットの話はあまりないのだけれど、基本的な勉強姿勢という点で推薦します。
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戦略というと、要領よく世の中をわたっていくためのもののように聞こえるかもしれませんが、自分の人生をデザインしたり、生活スタイルを「作品」としてデザインするのは、戦略的な意識がなくては、実は難しいものです。現代は、自分の人生に対してもかなり意識的に自分自身でデザインしていく時代なのだといえます。(齋藤孝)
単に勤勉に努力するというだけでしたら、マネジメントしていく大局的な視点というのは必ずしもいらないのですが、自分自身を含んでしまっている状況全体を自分自身が見通して、そのなかで、自分の人生をデザインしていくということになりますと、単なる勤勉ではすまななくなります。つまり、見通す力のある人が、努力していって始めていろいろなことを達成できるという時代になってきていて、見通し力のない、ただの真面目さだけでは厳しい時代になってきているといえます。(齋藤孝)
「直感を信じよう」といつも言っています。自分がいいなと思ったことに自信を持ったほうがいいと。自信をもつと、そこに行動が生まれる。行動すれば情報が新しく生まれる。(梅田望夫)
学校側と親側と、二つの側面を見る必要があります。まず、この二十年くらい、「子どもというのは、大人があまり干渉しないと個性が伸びる」という考え方が、大きな位置を占めてきました。授業でも、トレーニングするということが嫌われて、算数でも一問問題を出して「考えてみなさい」というようなやり方も行われています。ところが、「考えてみなさい」といわれたとたんに、ほとんどの子は考えるのをやめてしまう。「子供というのは、問題を与えて時間を与えれば考えるものだ」という自発的思考の前提というのが、僕は間違った前提ではないかと思っています。「個性」や「主体性」の名のもとに、授業を効率的に進めるということをなおざりにしてきた面がある。(中略)学校では、その時間をただ過ごせばその時間が終わるというふうに時間割がなっている。その時間、考える作業をしたということで終われば、大義名分がたつ。ところが考える作業というのは、実はたいへん難しい。いわば、子供の能力に、教師が自分の仕事の責任を押し付けるようなかたちで、ゆるい時間をすごしてしまうということが行われてきました。
それから、家庭教育はというと、親も子どもにあまりうるさく言いません。かつての親のように、壁となって立ちはだかるような、禁止事項の権化ではない。フロイトが言うスーパーエゴ(超自我)の役割から親が逃げ出してしまった。「~するな」「~すべき」というような圧力をかけずに自由にのびのびやらせると、その後、活力のある自己管理のできる大人になっていくという、一種の現代的性善説で家庭教育が行われてきたといえます。本能的欲望に、超自我が制限を適度にかけることで自我が安定するわけですが、戦後生まれの親たちが、アメリカの本来のセルフメイド的な「自立」をぬきにした形で、アメリカの自由な雰囲気だけを輸入してしまって、自由放任にしておくとうまく育つと勘違いしてしまった。親世代の問題として、そういうところに、気分的に逃げてしまったということがあります。(齋藤孝)
「物理」の履修者は全体の三割程度といわれています。「選択の自由」という名の教育放棄が行われ、その後の人生の学びの「選択の不自由」に追い込むようなことが起こってきてしまいました。(齋藤孝)
ある一定量をこなさないと、質的な変化がおこらないということを信じて、量をこなすということを、まず最初の課題にしていく。(齋藤孝)
「もっとほめろよ、おまえたち」
直感を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探しをしている暇があったら自分で何かやれ。(梅田望夫)
僕は基本的に、ものごとというのは、だいたいのことはうまくいかないという世界観を持って生きていますね。だから、一個でも何かいいことがあったら大喜び。その辺がまだ十分に伝えきれていないところなのですが、世の中に対する諦観がベースにあります。人間と人間がわかりあうとか、たまたま組織の中で出会った人と人とが全人格的に切り結ぶことなんかありえない。そんなこと、はなから期待できないんだ、という思いがあります。だから加点主義というか、一個でもいいことがあったら、そこをしゃぶりつくす。一つでもいいことがあれば、その人を肯定する。全員と切り結ぶ必要はないわけだから、会わない人がいるのはまったくかまわない。自分と合う人と出会うのは、砂金を探すようなものだと思うんですよ。(梅田望夫)
実は、僕の教育論というのはシンプルで、「量をこなすことをおそれなくさせる」というやりかたなのです。自分の限界だと思っていたところから、その三倍くらいはいけるよ、と。大事なのは、「負けるということをおそれない」こと。競馬の武豊騎手が言っていましたが、彼は三千勝しているけれど、一万何回か負けている。競馬というものは負けるものなんです。(齋藤孝)

5月 26, 2008 - 生活    コメントは受け付けていません。

近況その2

・最近よく物が壊れます。液晶ディスプレイ、スキャナー、マウス、HDD。
・フーちゃんに言い寄っていた黒助君は突然来なくなってだいぶたちます。元気でいるといいのですが・・・。
・毎日の買い物の道で会う、ゴールデン・レトリバー、弱っているとは思っていましたが、どうやら天国へ行ったみたいです。いつも寝そべっていた庭はがらんとしています。
・「新日曜美術館」でジャコメッリの写真に衝撃。展覧会は5/6で終わっていて、写真集も洋書で近刊みたいです。早速予約注文。
・クロス・バイクの空気が抜けたのですが、100円ショップの空気入れでは、どうにも入らない。Amazonで買い直しました。今度は問題なく完了。
・お客様からのデータの受け渡しで、ちょっと悩む。とりあえずFTPサーバーを立てたのですが、お客様はセキュリティがしっかりしていて、FTPクライアントなどインストールできないし、WindowsのFTPではパッシブモードはサポートしていない。それで簡単なCGIでHTTPでアップロードができることを知り、一件落着。
・今月の「グーグーだって猫である」は動物愛護協会が野良猫にえさをやるなと大島さんに迫る話。理論武装しないといけませんね・・・。

5月 23, 2008 - 生活    コメントは受け付けていません。

近況

・ブログにスパムコメントが時々あります。それが鬱に関するサイトに誘導しようとするもの。理解に苦しみますが、同じIPで来ているので、.htaccessでブロック。
・ノートは使うたびに律儀に起動とシャットダウンを繰り返していましたが、先日、そんな使い方をしている人はいないと知ってショック。ふたを閉じるだけでいいなんて!早く教えてよ!
・フーちゃん用に、エゾシカのひき肉の缶詰をあげました。80gで750円もする高価なもの。もちろんペット用です。僕よりいいもの食べてるなー。食いつきは中の上。
・先日、数年前に短い間、一緒に仕事をしていた、Hさんにお会いしました。今は立派な起業家になって本当にイキイキしておられました。教わることが多かったなあ。お仕事を依頼していただいて感謝です。
・バター不足は解消した模様。近所のスーパーにまた並んでいます。家の冷蔵庫には雪印のバターが3つ。
・Vistaにアップグレードした事務用マシン。バックアップを取ろうとしたらNTFSだけということで、Sambaのドライブが取れない。これってスペックダウンじゃないの?
・Planexのサポートは1月の問い合わせに、3月に1度メールが来たきり。再度の質問にも未だに回答なし。Planexの製品はもう買いません。
・久しぶりに使ったiPod。1時間半の満員電車にはかなり有効です。聴いていたのはJimmy WebbのAngel Heart。
・前にも書きましたが、作ったソフトのバグが取れて安定していく過程は、それまでの努力が報われたと思わせる、一番充実感がある時間です。

5月 20, 2008 - 言葉    コメントは受け付けていません。

Happy Birthday!

SecondNature20080518.jpg「心のおもむくままに」6周年です。
とりあえず辻占に使っている、Second Natureの壁紙を。
なにかいいことがあるでしょうか・・・。
おめでたげな壁紙ではありますが。
本日の金言は、齋藤孝/梅田望夫の「私塾のすすめ」より
「直感を信じよう」といつも言っています。自分がいいなと思ったことに自信を持ったほうがいいと。自信をもつと、そこに行動が生まれる。行動すれば情報が新しく生まれる。

5月 19, 2008 - モノ    コメントは受け付けていません。

Logicool VX Nano

mouse_20080519.JPGノートPCのマウスが壊れて、急遽、Amazonで売れ筋を買いました。
Logicoolのマウスは初めて。
今まで、Microsoftのマウスを使っていたのですが、Logicoolはレシーバーはほんとに小さい(写真左端)。
これならノートにつけっぱなしでも問題ありません。
マウスに電源ボタンもついているし。
赤い光のレーザーではなくなって感度もかなりアップしているようで、慣れも少々必要なようです。
価格は7000円ちょっと、と高いのですが、日々使うことを考えれば、使い心地のいいものを選ぶことは、仕事の効率アップにもつながるでしょう。
フィット感はかなりいいです。
今日のいい買い物。

5月 11, 2008 - 言葉    コメントは受け付けていません。

現場に向かって走れ!

現在のお仕事は、法人化してからは、実際の製造はできるだけパートナーに任せ、自分ではマネジメントに徹しようと思っていました。
でも、納期は近づき、問題は起こる。
そのときに、ゴードン・ベルの、
「トップレベルのチームはマネジメント重視でなく
行動重視でなければだめだ。」

という言葉が頭に浮かびました。
同時に、トム・ピーターズの「ブランド人になれ!」でも、
問題と争点と行動のいちばん近くにいて、「風雪が皺に刻まれた連中」がいちばん知恵を持っている。ブランド人を目指すなら現場に向かって走れ!
という言葉も思い出されました。
それで、意を決して、デバッグに乗り込み、なんとか収束させるところまで持っていくことができました。
マネジメントだけをしていたら、大変なことになっていたでしょう。
小さな会社でありながら、大企業のまねをするところでした。
小さな会社のメリットはどこか?
迅速な意思決定と行動!

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