
日曜日に書店で見つけて、懐かしさのあまり、買ってしまいました。ピーター・S・ビーグルが68年に書いたファンタジーで、今回出版されたのは、2005年に書かれた続編(後日談)を加えたもの。実は30年以上前に、一度購入して、積ん読になっていたものです。たしか晶文社だったと思います。
ファンタジーはもう卒業したと思っていたのですが、最初のページで一気に引き込まれました。
「そのユニコーンはライラックの森に住んでいた。雌で、仲間はなく、ひとりで暮らしていた。
そして、かなりの齢を重ねていた。もっとも自分では、そのことに気づいていなかった。
海の泡のような何色ともつかない色合いだった体は、いまでは月夜に舞い落ちる雪のように真っ白だ。
しかし、瞳は澄んで活力に満ち、身の軽さも鈍っていない。
海面をよぎる影のように、目にもとまらぬ速さで動くことができる。」
今でもストーリーが頭の中でぐるぐる回っています。いとおしい登場人物たち。アルマシアとリーア、シュメンドリックとモリー、そしてユニコーン。忘れ得ぬ1冊となりました。
ビーグルはパロディだと言っているようですが、私には、失われていく伝説へのオマージュに思えます。そして、不死のユニコーンが死すべき運命となり、再び不死となることの意味には深いものがあるように感じます。
何にもまして、そのストーリーテリングの巧みさに、物語にぐいぐいと引き込まれ、いつともしれぬ不思議な時代設定の中で途中で読むのをやめることは不可能になります。
このストーリーは1度アニメ化され、音楽を我が尊敬するJimmy Webbが主題歌をAmericaが歌っています。アニメはドイツの映画なのですが、実際はジブリが作ったと、どこかで読んだ覚えがあります。ストーリーを読んだ後で、サントラを聴くと感動もまたひとしおです。DVD化は残念ながら未だのようです。
・Music Cloud 1.1 : Ready for sale また Wakeup Tunes 1.01 : Ready for sale です。予想はしていましたが、Wakeup Tunesは評価が真っ二つですね。私も弱点はよく認識していて、スリープ状態(スクリーン・ロック)にならないという仕様なのですが、これを回避するためには、今のところiPhoneネイティブのアラームの鳴動音を、目覚ましに使う音楽のファイルに置き換えるしかない。曲の長さが40秒の制限があったり、iTunesと同期した時に元に戻る可能性があったり、将来Appleが制限をかけてきたりする可能性のある、リスクの高い方法です。そのへんを分かった上で高く評価してくださる方がいるのは非常にうれしいことです。
・iPhoneアプリの開発は、リリースのタイミングと完成度の兼ね合いが難しいですね。たかが115円のアプリと思われるかもしれませんが、ユーザーは非常に高いスペックを要求します。しかもそう簡単には買ってくれません。油断していると、競合製品が次から次へと現れます。ベンダーの中には自力でのヒットを諦めて、アプリの開発を請け負うところも出てきています。ヒットはないかもしれませんが、確実だと言うことでしょう。ゴールドラッシュの時に、自分では金を探さずに金を探す人にジーンズを売って儲けるのと同じです。
・日経コンピューターの、アメリカのベンチャー起業家、ジェイソン・カラカニスの記事は非常に刺激になった。アメリカのネットベンチャーが今何に注目して、どうやって起業して、成長させるのか。起業コストはほとんどゼロだから、何でもやって見ろ、カップ麺で食いつないでいるエンジニアなら一日中コードが書けるだろう、と。元になるアイディアをさらに改良された多数の「リフオフ」からどうやって逃げ切るか。ものすごい世界。元気をもらえる部分と、とてもついて行けない、と思う部分と。この記事を読んだ日は1日ブルーだった。日本の、終身雇用が是か非か、なんて言う議論の対極だな。まだまだ日本は平和だ。
・エスプレッソの出し方に一工夫。最初に少し出して止め、数十秒後にもう一度出す。コーヒーの粉が膨らんで、濃厚なコーヒーが出来ます。最近気に入っています。私がカフェを開店したら、このメニューを加えますね。エスプレッソの意味がないと言われそうですが。
・夕食のメインディッシュに97円のサンマやニシンの缶詰。フーちゃんの缶詰より安いですが、これが結構おいしいんです。DHAやEPAもとれそうだし。
・フーちゃんの最近のお気に入りの場所は、使わないPC類が置いてある物置部屋。キーボードを枕にして寝ています。今度クッションでも置いてあげようか。
ようやく、Mind Sketch 1.21 のレビューが終わって、Ready for saleとなりました。バージョンは.01上がっただけですが、かなりの機能追加が行われています。
・OS3.0に対応。(3.0のみに対応)
・トピックとして、音楽ライブラリの、曲、アルバム、アーティスト、作曲者、ジャンルが設定可能。アートワークのアイコンのタップで、曲を再生します。
・アイコン(写真とアートワーク)の大きさ、テキストのフォントの大きさが変更できます。
・メール添付でJPEGファイルを送れるようになりました。
・その他のバグ修正。
MyCollageの方は未だ未リリースですが、新機能として、テキストの反転表示が可能になったのと、背景を紙の画像にしたこと、写真をグレースケールあるいはセピアに変更できるようになったことです。コラージュらしくなってきました。今の自分の興味をコラージュで表現して、他の人と交換する、ようなことを想定しているのですが。
これが作ってみたコラージュです。


バグを直してから2週間、ようやくWakeup TunesがReady for saleとなりました。Appleからメールが来たのは日本時間の1日午前でした。2日の朝には、早くもapptoiphoneのサイトで レビューが。管理人の方からは、質問とバグの指摘のメールをいただきました。バグというのは、独自にプレイリストを作る場合、プレイリストの名前を入力する際にキーボードを日本語に出来ない、というもの。早速修正しました。申し訳ありません。また質問の方は、アラームを止める方法だったのですが、現状、アプリの終了しかありません。そこで、アラーム時、画面のダブルタップでアラームを止めて、次のアラームをセットするようにしました。
競合が無いかと思って探すと、ありました!songrise。機能は似ていますが、どうやら設定できるのは1曲のみ。ボリュームが次第に大きくなる機能は同じ、加えて、写真のライブラリから写真を表示できるみたいです。画面はきれいだけれど、この機能で$9.99とは、昨今のアプリの価格から見ると、高いですね。ちなみに、Wakeup Tunes は、$0.99です。
さらに、My Aralm を発見。これはもう少し洗練されている。が、日付・時刻でしか設定できず、曜日や平日といった設定は不可。また、設定できる曲も1曲みたいです。再生中のアートワークの表示もできません。価格は、$1.99。
こうしてみると、Wakeup Tunes は十分、競争力がありますね。他社がキャッチアップして、ストアにアップするまで1週間、さらにAppleのレビューで2週間はかかると思いますので、それまでにWakeup Tunesで何が出来るか?緊急の課題です。
先ほど海外からのレビューが1件ありました。5点満点の評価をいただいています。
Music Cloud は、機能追加。テキストやアートワークをタップすると、曲が再生されるようにしました。当初は、出来上がったJPEGファイルのやり取りがメインな使い道になるのかと思っていたのですが、こういう使い方もありかな、と。こちらは昨日登録なので、Ready for sale になるまで、10日から2週間かかると思います。旧バージョンは現在販売中止中。ちょっとメール添付のところがあまりにもまずかったので。