Archive from 8月, 2011
8月 22, 2011 -    No Comments

「女性のための運転術」徳大寺有恒

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恥ずかしながら、この年になって、普通免許を取った。いつか故郷に帰って、両親を乗せる必要性が出てくるだろうと考えてのことだった。だが、それだけではなく、生活が一変しそうな気配がある。当然であるが。今は納車待ちだが、不安解消のために、この本を見つけた。少し古いが、十分役に立った。女性でなくとも、初心者マークな人にはお勧めしたい。初めての車を、中古でなく、新車、軽ではなく普通車、という私の判断が正しいことも裏付けてくれた。後は徳大寺さんのアドバイスに従って、1泊2日の長距離ドライブに出かけるのみである。

「一度の長旅が一生ぶんの自信を与えてくれる

もし、あなたが車の免許を取ったばかりというなら、機会を作って、一泊二日で300〜400Kmぐらいの長距離ドライブに出かけることをおすすめします。

まだ慣れていないからムリ、もうちょっとうまくなってからと思われるかもしれません。しかし、それは逆です。慣れていないからこそ行くのです。この段階での長距離ドライブはあなたにいろいろな経験を与えてくれます。そして、その経験はあなたに自信を与えてくれます。ドライブから帰ってきたあなたは、見違えるほどクルマの運転が上手になっているハズです。
免許を取って何年もたつのにすこしも運転がうまくならない、クルマを運転するのがいまだに怖いという女性ドライバーを私は何人も知っています。彼女たちがペーパードライーバーなのかというと、そうではないのです。学校までの子供の送り迎えや買い物でけっこうクルマに乗っているのです、ただそのドライブは十年一日のごとく同じコースのくりかえし。その範囲でのことにしか対応できていません。
ですから、少しでも条件が変わると、怖くて運転ができないのです。たとえば高速道路に怖くて入れないとか、山道を他のクルマと同じペースで走れないといった具合です。彼女たちは、あるパターンの中での運転ばかりくりかえしてきたため、運転に妙なクセがついてしまっています。そして、そのパターンを外れた条件を必要以上に恐れるようになります。こうなると、そのクセを直すのは大変です。免許を取ってまだ運転が固まっていないうちに、さまざまな運転条件を経験した方がいいのです。
長距離ドライブはこの本にも出てきた、さまざまな場面の訓練になることでしょう。自宅から住宅街の狭い道を抜けて、クルマが混雑している幹線道路を通り、高速道路を100km/hで走り、コーナーの連続する山道を走り、狭い道ですれ違いを行い、宿の駐車場にクルマを入れる。場合によっては雨や夜間の運転も経験することになるでしょう。
こうした訓練を一通りこなしてしまえば、あなたはあらゆる条件下での運転に対応できたことに自信を持ちます。この自信があれば、クルマを運転することが好きになります。なによりあなたはクルマでとても遠くまで行けたのです。これから先、何度だって遠くへ行けるハズです。クルマに乗ってどこか知らないところへ行こうかなという積極性が生まれます。鉄は熱いうちに打てというではありませんか。ひとつ思い切って長距離ドライブに挑戦して下さい。」

8月 22, 2011 -    No Comments

「一日禅語」境野勝悟

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書店で偶然、手にとって、「結果自然に成る」にいたく共感した。そのとき、足踏みしている状態だったので。そうか、自分の時間を全部使って、考え得ることは全部やって、こんなに努力しても失敗したのは、運命か!西洋風の機能主義では、何か悪いところがあったから失敗したのであって、それを改善すればよいと言うことになるが、世の中、実は、そう単純ではない。本来、世の中は、不条理で不平等だ。その中で成功したかったら、成功するまで、努力し続けるしかない。あまりに失敗の原因を詮索するのは、もしかしたら百害あって一利なしかもしれない。そんなことを考えさせられた。この2ページだけのためでも読んだ価値があったと思った。

喫茶去「趙州は、『生きていく上で、肝心なことは、何でしょうか』という質問をされると、「お茶を飲んでいらっしゃい」といった。人生にとって、人の価値観とか主義の主張は、争いのもとになるだけだ。わたしたちが、もっと気にかけ、大事に思わなくてはいけないのは、お茶を飲んだり、コーヒーを飲んで、『ああ、おいしい』と、その美味がわかるときなのだ。」

結果自然に成る「いくら努力したって、明日の自分の人生が、どのように転んでいくのか、まったくわからない。いい結果を夢見る前に、いま、出来ることをやる。いまだ、いま汗を流して頑張ろう!結果は一切、運命だ。」

仏魔「禅は、いちばん尊いものを、外に求めない。禅は、あくまでも至高の価値は、あなた自身が、いま、生きているという現実になる。あなたが、もし、自分という生命の貴重な価値をなおざりにして、仏像ばかりを尊んでいたら、仏像は、あなたをまどわす魔物になる。」

清風明月「さわやかな風のような心。強欲のない清浄な月のような心という禅語だ。ただひたすら、毎日精一杯感謝して生活をしているような人には、必ず、手をさしのべてくれる人が出てくる。」

空華万行「花が咲かなくても、つまり、うまくいかなくても、次々に決心をかためて、何でもやってみる・・・ということだ。うまくいっても、いかなくても、そんなことは、ほんのちょっとの経験談だ。」

潜魚躍る「『潜魚』とは、水中の奥の方でコツコツ一匹だけで泳いでいる魚。その魚が泳ぎながら力をいっぱいつけて、水面から飛びあがって、空中に泳ぐ・・・。そして終に、龍となる。」

香衣に満つ「花が咲いている野原の道を、歩いて帰ってきた。おやっ、いつの間にか、花の香りが衣に満ちあふれているではないか。花の香りは、仏さまのお使いだといわれる。香りに包まれて、深く安息する。」