
glee
昨年末頃、NHK FMでTVドラマ”glee”の特集があった。高校の合唱部の話なのですが、興味を持って、NHK Eテレで放映中の第2シーズンを見てみました。
いやあ、素晴らしい!昔好きだった、音楽高校を舞台にした「フェーム」をさらにパワーアップした感じです。すっかりはまってしまいました。
80年代の「フェーム」は、せいぜい、黒人の女の子、ラテン系の男の子くらいでしたが、今はもう、アジア系やゲイや肥満や車いすや、これでもかというくらい混沌としています。教師を含め、登場人物はみんな個人的な悩みを抱え、苦しみながらも全国大会を目指します。ここでは悪役でさえも、悩みを抱え、時に、美しい面さえ見せます。全員が憎めないのです。
これだけ格差社会になって、夢をかなえることが困難な時代にあっても”glee”は夢を諦めるな、と繰り返しメッセージを伝えます。若い人に、社会は不条理だの、とても敵わない人が沢山いるなど、後で自分で覚らせればいい。問題は今、今を一生懸命に!
音楽がまた素晴らしいのです!1つのエピソードに必ず、数曲の音楽が挿入されるのですが、(既存の曲もオリジナルもあります)振り付け含めて完成度が半端じゃないのです。いったいこの3分の曲にどれほどリハーサルをやったのかと驚いてしまいます。
また、最初は端役かなと思っていた人が、ダンスがものすごくうまかったり(ブリトニー)、リードボーカルになっても半端なかったり(カート、メルセデス)、もうこれでもかというくらい見せてくれます。
Amazonのレビューにあったのですが、「これはドラマだから、TVだから」という人がいますがアメリカの大学のイベントを見た人が、実際にこのレベルだ、と言っておられました。
まだ第3シーズンの初めの方を見ていますが、これまでの私の中でのベスト・トラックは、My Chemical Romance の “Sing”です。
「歌いきれ
少年よ、明日来るものを見極めろ
歌いきれ
少女よ、明日を作るものになれ
仲間はずれにされそうになったときにはいつも
口を開くたびにお前の声を使うんだ
少年のために歌え
少女のために歌え
おまえが何かを失うときにはいつも
心を込めて歌え
考えられなくなるまで歌え
おまえの闘志を憎む者たちのために歌うんだ
耳の効かない者たちのために歌え
目の見えない者たちのために歌え
おまえが置き去りにした全ての者たちのために歌うんだ
世界のために歌え
世界のために歌うんだ」