

私がJ-POPを嫌いな理由
私が、Radio.Meowingsで音楽を発信しているのは、私が感動した音楽を、特に今ではラジオでもテレビでも聴けなくなった曲を、今の世代の人たちにも聴いてほしいとの一念からです。
AmazonやHMVを見ても、売れ筋はJ-POP、J-WAVEの100曲カウントダウンやNHK-FMの夜のゴールデンタイムの音楽番組もそうです。
私がJ-POPが嫌いなのは、私が思春期に聴いたような、心を鷲掴みにされて、虜にされるようなメロディーが全く無いからです。
そうかといって歌詞が素晴らしいわけもない、歌や演奏が飛びぬけているわけでもないし、毎日数時間の練習を積んでいるとはとても思えないし。
特にラップは、中にはちょっとおもしろいものもありますが、要するに黒人の音楽の真似ですよね。
かっこいいと思う音楽を真似したくなるのはわかりますが、それは高校の学園祭まででしょう。
プロのやることではないです。
それとラジオのリクエスト番組で、J-POPに対してよく聞かれる賛辞が「元気をもらった」という感想。
こんな消極的なちっぽけな感想を聞くと、「この人は本当に音楽に感激したことがあるんだろうか?」と可哀そうに思ってしまいます。
音楽の力というものはその程度のものじゃない、と思ってしまう今日このごろです。
しかし、よく考えてみると、私は、J-POPが嫌いなのじゃなくて、J-POPしか知らなくて、音楽イコールJ-POPだと思っている若い人の狭い了見が嫌いなのでしょう。
それは、若い人たちの責任というよりは、日本の音楽業界の体質の影響が大きいように思います。
音楽がそんなに好きでもない人たちにCDを売るために、ルックスやパフォーマンスで売り出してベストセラーにする。
音楽が単なる使い捨てのファッションみたいにならなければいいのですが・・・。
いつの時代でも売れる物を作ってる人たちが評価されて当然です。オールマイティに何でも音楽として取らえれば楽しめますよ。プロなんだから練習してると思いますよ。努力もしてないのに、ずっとメジャーでいられるわけがない。食わず嫌いと一緒ですね。
ただ音楽というよりはエンターテイメントと考える時代じゃないでしょうか。楽しめればいいみたいな。
音楽というジャンルでくくれないと思いますよ。
音楽は時代背景と一緒に聞いてしまうものだと思います。
若いころの音楽がすばらしいのはどの世代の人にも共通で、
聞いていた時代が多感だったので心にしみたのでしょう。
今のご老人もきっと筆者さまが聞いていた音楽を筆者さま同様に心苦しく思ったことでしょう。
同様に、今の若者も中堅くらいの年になれば昔は良かったと未来に訪れる新しい音楽ムーブメントに眉をしかめることでしょう。
同じ世代の人同士で楽しむのが最良の聞き方だと思います。